【長沼原】 「大人のぬりえセラピー」講座をご紹介します。
今月より新規開講したこちらの講座。講座名を聞いてもピンとこない方も多く、「ぬり絵なら1人でできるし」とか、「ぬり絵でセラピー?いまいち目的やねらいがわからない」などのお言葉をいただきます。
新規開講という事で、自分で体験していないと皆様にご紹介する事もできないという訳で、筆者が体験受講してきたので、その時の様子、感じた事などご紹介できればと思います。
こんな教材を使います。
皆さんはぬり絵をする時に、どのように塗る色を決めますか?ほとんどの場合、絵柄が決まっていて、それにふさわしいと思われる色を塗る事が多いのではないでしょうか。例えば、景色の絵の塗り絵をする場合、森や山は緑に。空や海は青で。地面は茶色く。といった風に。別に地面を青く塗ったり、山を赤く塗ったりしても良いわけですが、あまりそういう風にぬりえをする人はいないと思われます。
また、色を選ぶ際に、「自分が好きな色だから」という理由以外にも、男性らしさ、女性らしさ、といった幼少期から自然と培われた性別の固定観念にも縛られているのではないでしょうか。そういう意味で、意外と我々は、「色」というものに対して固定観念を持っているように思われます。
しかし、小さな子どもは色を選ぶ際、固定観念や理由はありません。直感で色を選び、塗っていきます。元々は児童心理学的な分野から「色彩心理」は発展していったそうです。
100%確実という訳ではありませんが、人の心と選ぶ色というのは相関関係にあるそうです。自分の固定観念とも向き合いながら、抽象的なぬり絵に色を塗っていき、特に他の人が同じ絵にどんな色を塗ったのかをシェアすると徐々に「自分が今どんな事を感じているのか」、「何を望んでいるのか」といった自分の内面をなんとなく垣間見る事ができるようになってきます。
セラピーなどと言うと、なにか自分の心が他人に見透かされてしまいそうな不安を持ってしまうかもしれませんが、普段は無意識に接している「色」を通して、普段あまり機会のない、客観的に自分と向き合う時間を持つというのはなかなか新鮮で興味深い時間ですよ!
日時
6月1日・15日 基本 第1・第3 月曜日 10:00~12:00
場所
長沼原勤労市民プラザ
講師
色彩学校 認定講師 岡本 立子
受講料
3,000円<全2回>
お問合せ
千葉市長沼原勤労市民プラザ 043-257-1863